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森のようちえん ひだまり よこすか


山や海で過ごす子どもたちの様子です
by norikomaxx

ルールの意味

大潮でお昼に干潮予定、普段海の中の岩が出てきて
生き物がたくさん見れて楽しいだろうと海で過ごしました。

恐ろしい日差しの一日でしたが、テントなどで日陰を作って
こまめに休憩、水分補給しました。

夏休みスペシャルとして、ひだまり卒園生には
ひとり参加してもらいました。今回は3人。
年長さんのHくんとFちゃん、妹のIちゃん。
親子参加も1家族、年長さんMちゃんと妹のTちゃん。
そしてるみちゃんと2歳のHくんとうちはつっちーと娘K。

大きいHくんは貝殻を探しに来たという。
ひだまりに行って、これをしよう、と思い描いて
参加するようになったんだなと感動する。

そしてみんなを驚かすんだと言って
ものすごく真面目に貝殻やビーチグラスを拾う。
ただ拾うのではなく(つっちー談)自分なりのルールを決め
楽しんでいる。同じ色のグラスを連続して拾えたら○!とか。
自足してますね~

年長さんの女子2人は蟹捕り、水クラゲご飯作りに勤しむ。

Iちゃんは海に飛び込み、じゃぶじゃぶ楽しそう。
Tちゃんはママの横。
でもテントにはいたくなくて姉のところで一緒に蟹が見たい。
勇猛果敢に足場の悪い岩場を歩いている。大胆さが見え隠れ。

2歳のHくんは石を海に投げる。
大きい大きい石も、がしっと持ち上げて投げる。
石はどれも違うし、投げ方でも水しぶきが変化する。
それを見て楽しんでいる様子。いいねー

楽しくって大きいHくんに砂を投げる。
「やめて」と言われ母のもとへ。「ごめんね」言えました。

年長の女子2人は一日の間でどんどん仲良しになっていく。
下の人たちは入れないと言われたり、どんどん作られるルールに
はじかれる。この線よりこっちに来ちゃダメ!など・・・
そのルールにどんな意味があるのか、大人には???である。

でも!
ちょうど最近読んだ「子どもへのまなざし完」にあった。

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どの年齢の子どもも何人かの友達で遊ぶときはルールや
約束事を作る。ルールのない遊びに魅了されることはない。
そのルールを守ることからはじまり、
友達の承認を受けながら役割を分担し合う。

友達とルールが大切なこと、ルールを守り上達するために
努力することが、本当に感動的な喜びを体験するために
重要なことを学びあう。だからこの時期に友達と遊ぶことは
健全な社会人になるためには不可欠なルートである。

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完全な抜粋ではないし、前後の内容も読んでもらったほうが
わかりやすいんだけど、とにかく子は今学ぶべき課題に取り組んでいたんだ。
今はルールに意味があるというより、遊びにルールをとりいれることに
意味があるんだろうと思う。

それが成人してからの勤勉性、家庭や社会で求められる責任を
はたそうとする意欲を作るんだって。
それはちょうど小学生ごろから習得が始まるとか。

たしかに私たちはたくさんのルールの中で生きている。
堅苦しくも思うけど、それがあるからこそ守られ、達成感もある。
周りの人と分かち合う幸せを感じて
より健全に過ごすことができる。

子ども達はまた明日もめげずに課題を達成しようと
遊びの中から楽しく強く生きるために学んでいる。
やはりすごい人たちだ。

子は育てるものではなく、育つもの。
これからもしっかり見守っていきたい。
by norikomaxx | 2012-08-08 13:46 | ひだまり 保育日誌
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